前回の記事では採用を成功させるためのブランディングの考え方という、内面的な部分のお話をしました。
前回の記事はこちら前回の記事を踏まえ、今回はブランディングを意識した新卒採用サイトや新卒採用パンフレットのデザインについて考えていきます。
前回の記事でお話ししたような、法人の魅力や特徴の再確認、制度の見直しを行っていることが前提になります。
それらを行うことでどのようなデザインが合うのか分かってきます。
コンテンツを整理する
前回の記事でWebサイトやパンフレットに掲載するコンテンツを考案するというお話をしました。
お客様と打合せの段階で、「制作の目的は何か」「目的達成のための戦略はどうするか」
「どのページにどのコンテンツを掲載するのか」などを詰めていきましょう。
その法人について徹底的に調べる
現行の法人のWebサイトやパンフレットなどを隈なく見ます。そして法人の理念、歴史、事業内容、立地などを把握します。
すると、その法人の特徴や「らしさ」が見えてきます。
法人の特徴や「らしさ」が分かることで、適切なデザインが考えられるようになります。
コンセプトを設定する
デザインの世界観を決めるコンセプトを設定します。
例えば「若い人が中心になって活躍している」「元気で明るい」のが法人の特徴であれば、
「元気で若々しいイメージ」といったコンセプトが考えられます。
このように、コンセプトをしっかりと考えることは良いデザインを制作するためには欠かせないことです。
コンセプトに基づいたデザインの要素を考える
今回「元気で若々しいイメージ」というコンセプトを考えました。
次に、そのコンセプトより連想されるデザインを考えます。
私の場合「元気」から連想されるのは太いフォント、太い線、明るい配色、動きのある構図、笑顔の写真などです。
「若々しい」からはパステルカラー、水や若葉、グラデーションといった爽やかなモチーフなどが連想されます。
このように、コンセプトから連想されるデザインについて考えていきます。
また、「その法人らしさ」が表現できているかをチェックします。
ラフ制作
これまでに決めたコンセプトやアイデアを元に、デザインの元になるラフを手描きで描いていきます。
この時点である程度イメージを固めます。
デザイン制作
ここまで来ていよいよデザイン制作に着手します。
デザイン制作のポイントは、1つ1つのデザインを「なぜこのデザインにしたのか?」と
説明できるようにすることです。
コンセプトと結びついたデザインであれば、1つ1つ説明できるはずです。
「元気で若々しいイメージ」というコンセプトを元に完成したデザインがこちらです。
元気さ、若々しさを、明るい黄色と青の組み合わせ、太いフォント、斜めの構図で表現しました。
以上がブランディングを意識したデザイン制作の具体例です。
さらにロゴや職員の制服、施設の外観まで一貫したデザインにするとブランディングの効果はより高まります。