ネットに出ている求人には、応募したくなる内容を書けているものとそうでないものがあります。
ここでは、応募者が応募したくなる求人の書き方についてご紹介します。
求人に書けるスペースには限りがあります。必要な部分を参考にしてみてください。

応募者目線で求人を書くことがなにより重要

大切なのは、自分が応募者だったらどのような求人に応募したいか、という目線を持つことです。
まずは、応募者になったつもり応募者が知りたいであろう内容を書き出してみましょう。
それに答える気持ちで求人を書いていきます。以下では、特に抑えておくべきポイントを上げていきます。
参考にしてみてください。

具体的かつ詳細に書く

勤務時間や勤務地など、最低限のことしか書いていない求人が結構あります。
もちろん求人媒体によっては書くスペースに限りがある場合もあります。
また、法人の方針で書けないことが多かったりするでしょう。
しかし、できる限り具体的かつ詳細に書くことで応募の数は増やすことができます。
例えば給与に関してもあいまいに「当社規定による」としか書いておらず、
年収例も残業代がどのくらい含まれているのかも書いていない求人もあります。
法人の中には労働環境が劣悪なためにあえて詳細に書かないようにしているところも多いと思います。
そういった法人は論外ですが、そうでない法人ならば、
「年収の例:300万円~400万円、賞与:2ヵ月分」のように、
なるべく詳しく書いた方が応募者も応募しやすくなります。

ターゲットを決めよう

どのような方に応募して欲しいのでしょうか。具体的な人物像を決めましょう。
業務経験者か未経験者か、年齢、性格、仕事のやり方、スキルなど。
人物像が決まったらその人が応募したくなる求人を出しましょう。
法人内でどのような人が必要かアンケートを取るのもいいでしょう。

応募者にとってのメリットを書く

その法人で働くことで得られる明確なメリットを書くと、応募者の興味を惹けます。
もちろん具体的に書きましょう。よく、働くメリットとして「スキルが得られる」のように
抽象的に書いてある求人があります。応募者目線で考えると、

  • 具体的にどのようなスキルなのか。
  • なぜそのスキルを他の法人ではなくこの法人で身に着ける必要があるのか。
  • そもそもなぜスキルを身に付けなければいけないのか。
  • スキルを得てどうなるのか。

といった辺りが気になるのではないでしょうか。それを踏まえ、例えば次のような書き方ができるでしょう
「利用者様とのコミュニケーションを通じて、伝えたい内容を簡潔に伝えられる話し方や、気遣い、サービス精神を学べます。当法人ではコミュニケーション能力を身に着けるための研修制度に力を入れており、その研修制度でスキルが身についているか判断します。このようなコミュニケーション能力はどんな仕事でも共通する普遍的なスキルです。そのため、ここで得たコミュニケーション能力は、たとえ違う仕事についた場合でも活かせる一生モノのスキルになります」。
このように具体的に書くことで納得感が出てきますし、
応募者のことをしっかりと考えていることも伝わってきます。
あなたがいる法人で働くことで得られるメリットは何か、考えられる限り書き出してみましょう。

応募の不安を和らげる情報を書く

初めての職場に入る応募者は誰しも不安を抱えています。そこで応募者の不安を和らげる情報を書いていきます。
よく「明るい職場です」「1から丁寧に教えます」と書いてある求人があります。
非常によく見かける文言ですが、具体性が無くイメージが湧き辛いです。
個人的には、とりあえず適当に書いた感が出ていてあまり印象がよくありません。
より具体的な場面を想定して書いてみましょう。
「明るい職場」とはどのような場面を想定しているのでしょうか。
例えば次のような書き方ができると思います。
「業務でも利用者様に付きっきりで1日中忙殺されるということはありません。職員には負担をかけないようにシフトが調整されています。そのため、みんなが余裕を持って楽しく働くことができます。利用者様と職員の仲も良く、和気あいあいと仕事をしています。」などというように書けます。

1日の業務の流れを書く

同じ介護職でも、働き方、大変さは職場によって異なります。
そのため、1日の業務の流れが丁寧に書かれていると働いている場面が想像しやすくなり、応募しやすくなります。 例えば「9:00~お迎え、12:00~昼食」のような書き方では他の法人と異なる部分が分かりません。
では、どのように書くべきでしょうか。今までの内容を元に考えてみてください。

職員を紹介する

離職の原因のトップは人間関係だと言われています。
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それほどまでに人間関係は重要です。そのため、職員の写真と、その人柄が伝わるプロフィール、
そして職員から応募者へ向けてのメッセージを掲載しましょう。

法人のネガティブな部分にも触れておく

良いことばかり書いてある求人は何か裏があるのではないかと思われます。
特に社会人経験が多いほど深読みしてしまうかもしれません。
その法人の評判をインターネットで調べている人も多いはずです。
そのため、法人が自らネガティブな情報を書くことで、入職してからのミスマッチを減らすことができます。
法人の課題などネガティブな情報にも触れていきつつ、改善に向けて取り組みを行っていることも
アピールしていきましょう。

応募者へのメールの書き方について

応募者へのメールは丁寧に書きましょう。求人に応募したときに採用担当の言葉遣いが雑だったり、
不採用通知をしてこなかったり(いわゆるサイレントお祈り)する法人もあります。
これらは応募者に対して失礼です。
そして、雑な対応をされる方を採用担当としている時点で法人のレベルが知れています。
条件が合わずお見送り(または選考辞退)となっても、応募者が別の法人でスキルを身に着け成長し、
転職活動をする可能性もあります。そして応募者のご家族やその友人が、
あなたの法人が運営する施設を入居先に選ぶ可能性もあります。
そういった可能性を、雑な対応をすることで潰してしまうのです。 応募者が不採用となった場合は、
余裕があればその理由まで書いてあげると好印象です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。求人一つでも工夫する点はたくさんあります。
参考になれば幸いです。

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