はじめに
今回の介護に関わる映画は老人介護ではなく、障がい者とその介護をする青年の物語のご紹介です。ネットの評価は高評価でした。サムネを見ると二人が楽しそうに笑っている姿が印象に残り、観てみました。
映画タイトルについて
日本語のタイトルは「最高のふたり」です。原題の方は「Intouchables」で、「触れ合わない、触れられない」という意味だそうです。映画を観る前は日本語のタイトルと原題にはギャップがあると感じました。しかし、観終わったあとには、双方のタイトルに納得がいきました。
概要
主人公はパラグライダー事故で首から下が不自由になったフィリップ。一方、スラム街出身のドリス。彼が思いがけず、フィリップの介護をすることになりました。全く異なる境遇の二人、最初は互いに打ち解けず上手く行きませんでした。フィリップはどこか孤独感を感じていました。なぜなら、彼の周囲の人々は、彼をただの障がい者の大富豪としてしか見ていないからです。彼も他の人となんら変わりはない人間であるのに、周囲の人々と距離を感じているのでした。しかし、ドリスは違いました。フィリップを大富豪や障がい者だといったバイアスを通さずに、対等な一人の人間として接しました。それがフィリップも嬉しかったのでしょう。
フィリップはドリスに徐々に心を開くようになっていきます。やがて、障がいや人種、立場を超えていき最強の友情が生まれていきます。彼の行動は、障がい者に対する固定観念を打ち破り、多様性を認め合うことの大切さを教えてくれています。
フィリップは、事故によって人生を一変させられます。しかし、ドリスとの出会いを通じて、生きる喜びを再び見出します。
障がいや社会的格差と言った重いテーマですが、軽快なタッチで描かれているため、観終わった後には温かい気持ちで満たされます。
ぜひ、この機会に「最高のふたり」ぜひご覧になってはいかがでしょうか。