インターネットが普及して約20年。今日、介護事業者様の多くがWebサイトを所有しています。しかし、同時に昔に制作したWebサイトをそのまま使っている法人も多くいらっしゃると認識しています。
この記事ではWebサイトを運用するにあたり、必要最低限のこれだけは取り組むべきという4つの要素を紹介します。
1.常時SSL通信にする
SSLとは、インターネット上における通信を暗号化し、盗聴や改ざんを防ぐ仕組みです。
仕組み等の難しい話はこの記事では割愛しますが、常時SSL通信にすることでWebサイトのなりすましや個人情報の盗聴を防ぎます。対策を行っていないと、例えば悪意あるユーザーが施設のWebサイトに似せた偽のWebサイトを作り、お問い合わせフォームから個人情報を盗聴するかもしれません。
自分の法人が常時SSL通信の対策を行っているかどうか分からないという読者の方もいらっしゃるかもしれません。そこで簡単な確認方法を紹介します。使用するのは普段お使いのブラウザです。ブラウザはMicrosoft Edge、Chrome等のWebサイトを閲覧する為のアプリケーションです。
手順
①ブラウザで法人のWebサイトを開きます。
②ブラウザ上部のURLが表示されている箇所を確認します。
③常時SSL通信に対応できている場合、(https)とsがつきます。
URLの頭の方が(http)になっている場合、常時SSL通信になっていません。また、常時SSL通信に対応していない場合、ブラウザが次の画像のように警告を発します。
もし、常時SSL通信になっていなかった場合、Webサイトを制作した会社に相談してください
2.Google Analyticsを埋め込む
Webサイトにどれだけの方が訪問しているか、どのページがどれだけ閲覧されているか等を把握することが可能です。そして把握する為には測定用のツールを使用する必要があります。よく使用されているのは、Googleが基本的に無料で提供しているGoogle Analyticsです。Google Analyticsが発行するトラッキングコードと呼ばれる短い命令文をWebサイトに埋め込むことで測定が可能になります。
この作業にはWeb制作やマーケティングに関する知識が少しだけ求められますので、この記事ではGoogle Analyticsの使い方等については紹介しません。まずGoogle Analyticsを導入しているか否かだけ確認してください。
そしてこちらも導入をしていないということが判明したら、Web制作会社に相談をしてください。
「Webサイトの測定なんか普段から行っていないからこれからも不要」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、Google Analyticsを導入することで、Webサイトの更新やリニューアルの際に改善のヒントとなります。例えばこのページがすぐに閉じられるのは見にくいことが理由だから、見た目を変えよう等です。
よりユーザーがより使い易いWebサイトにする為にも、リニューアルなどの時の為に埋め込んでください。
3.レスポンシブ対応
次に紹介するのがWebサイトのレスポンシブ対応です。今日ユーザーはPC、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスを使用しています。レスポンシブ対応とは、それぞれの端末に対し最適な表示をさせることです。
スマートフォンから自分の法人のWebサイトにアクセスした時に、文字が小さすぎる等、使い勝手の悪いWebサイトになっていませんか?いちいち拡大などをしないと見えないサイトは使いにくいものです。
また近年では高齢者がスマートフォンを利用することも珍しくはありません。NTTドコモモバイル研究所によると60代の69%、70代の48%がスマートフォンを所有しているというデータがあります。(出典: NTTドコモ モバイル社会研究所ホームページ)
このような背景を踏まえ、どんな端末からアクセスしても使い易いようにレスポンシブ対応を行いましょう。
4.古い情報はないかの確認
Webサイトに記載されている情報が古くなっていないかを確認しましょう。Webサイトを最初に制作したまま更新をしていないと、誤った情報が掲載され続けたままということも考えられます。
Webサイトへの訪問者を混乱させないように、古い情報がないか定期的にチェックしましょう。
まとめ
ここまで必要最低限のこれだけは取り組むべき要素を4つ紹介しました。この記事をきっかけにWebサイトの見直しを検討されている等の場合、是非、「介護の応援」にご相談ください。