自社のwebサイトを改善したいと思っても、何から着手するべきか分からない方は多いと思います。そこで、最初はwebサイトの現状と課題の把握を行いましょう。
webサイトの現状を5W1Hで整理する
最初に、5W1H、すなわち「Who(誰が)」「When(いつ)」「Where(どこで)」
「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の6つの観点から、webサイトの現状を整理していく必要があります。
5W1Hは、誰がどういう状況でwebサイトを利用するのか、把握するために用います。
例えば「介護施設を運営する社会福祉法人において、介護職の新卒採用を強化したい」という状況ならば
Who(誰が):その地域の新卒となる学生(高校生・専門学校生・大学生など)が
When(いつ):新卒採用の求人を発見したときに、より詳しい情報を得るためにwebサイトを見に来る
Where(どこで):インターネット上で
What(何を):法人の評判、社風、労働環境、労働条件、積める経験、他の法人との違いなどを知るために
Why(なぜ):良い就職先を選びたいから
How(どのように):webサイトに掲載されている情報を確認する・法人に問い合わせる
もし介護職として応募したい学生がいたとしたら、上記の観点からwebサイトを見に来ることが考えられます。ここまで考えると、webサイトの課題やあるべき姿というのが見えてくると思います。
5W1Hから課題を絞り込む
5W1Hで現状を整理したことで、様々な課題が見えてきます。
例えば次のようなものです。
- ターゲットとなる学生に、求人が十分に届いているか
- Google Mapや転職サイト上の、自法人の評判はどうなっているか
- 就職先として魅力的な法人か、他法人より優れている部分は何か
- 学生の知りたい情報は、募集要項やwebサイトで十分に提供できているか
- 現状介護職に興味の薄い学生も惹きつけられるような情報は提供できているか
- webサイトを閲覧した学生に、次にどのようなアクションを起こしてもらいたいか
いくつか例を挙げましたが、webサイト制作に入る前に
課題を明確にすることができました。
5W1Hから絞り込んだ課題の解決策をまとめる
求人内容と求人の見せ方を見直し
今回の場合、ターゲットとなる学生は、求人を見たタイミングでwebサイトに流入してくると想定されます。そのため、求人が自分に合わないと感じた学生はそもそもwebサイトまで来てくれません。5W1Hで整理した項目にしたがって、求人内容と求人の見せ方を見直す必要がでてきます。
webサイトの情報の充実
5W1Hに基づいて明確にした課題を解決するための、十分な情報を掲載していきます。例えば他の法人より自法人が優れているところ、キャリアプラン、働き方、職場の雰囲気、業界や仕事の魅力、仕事の楽しいところ、辛いところ、休暇の取りやすさなどです。
BlogやSNSを活用した情報発信の強化
法人の魅力を伝えるための情報発信を行えれば、より応募してくる学生が増えることが想定されます。なぜなら、BlogやSNSというのは、より法人の実態を伝えるのに有用なツールだからです。
私も就職活動中は、法人の代表者や社員のSNSアカウントを探すなどして少しでも法人の雰囲気を掴もうとしていました。
このように、webサイトを改善するときには、最初はwebサイトの現状と課題の把握を行うことで、適切なwebサイトの制作に着手することができます。