WEBサイトの暗号化通信とは

「暗号化通信」「SSL」という言葉を知っていますか?
ユーザーがWEBサイトにアクセスする際の通信を暗号化することで、第三者にデータを抜き取られたり、改ざんされたりすることを防止するための仕組みです。
以前まではユーザーの個人情報を入力するメールフォーム等の一部ページのみを暗号化することが主流でしたが、近年ではWEBサイト全体に常に暗号化通信を施す「常時SSL」といった仕組みが、当たり前のものになりつつあります。
寧ろ、常時SSL化を施していないWEBサイトを運営し続けていると、最悪の場合、アクセスユーザー数がゼロになってしまう危険性も……。今回は、そんなWEBサイトの暗号化通信についてご紹介します。

暗号化通信のメリットとは

Webサイトを常時暗号化する「常時SSL」には、大きく分けて2つのメリットがあります。

メリット1:セキュリティの向上

ユーザーがWEBサイトにアクセスした際の通信を傍受し、そのデータを抜き取ったり、改ざんしたりする悪意のあるユーザーが存在します。
WEBサイトを常時暗号化することで、それらの行為を防止することが可能です。
また近年では駅や空港、カフェなどで使用できる公衆Wi-Fiが増えてきていますが、それらは無料で使える反面、
暗号化通信がなされていないため、データが傍受される危険性が高いといえます。
この通信に対しても、WEBサイトを常時暗号化することで、データの傍受を防止することが可能です。

メリット2:検索順位が上がりやすい

ユーザーがWEBサイトを訪問する際、多く利用されるのがGoogleやYahoo!といった検索エンジンです。 特に世界最大級の検索エンジンであるGoogleは、常時暗号化しているWebサイトを優先的に上位表示させると発表しています。 つまり、ユーザーに見つけられやすく、アクセスされやすくなることを意味します。

暗号化しないとどうなるか

Webサイトを常時暗号化しなかった場合、多くのデメリットがあります。 上記のようにセキュリティ面での不安や検索順位の低下ももちろんですが、それ以上に大きな問題が1点、発生してしまいます。

SSLを設定していない時に出る警告


上記の画像は、暗号化通信の施されていないWebサイトに、Google Chrome(※インターネットを閲覧するソフト。その中でも最大のシェアを誇る)でアクセスした際の表示です。 Googleは2018年に、暗号化がなされていない全てのWebサイトに対し、こういった警告文を表示することを発表しました。

もちろん、この表示がなされた時点ではまだ何も起きませんし、誰かが故意にデータ盗聴などを行われなければ実害はありません。 しかし、このような表示があることで、ユーザーが警戒してしまい、Webサイトの閲覧をやめてしまう可能性は高いといえます。 検索順位も上がりにくくなってしまうため、Webサイトへのアクセス数の大幅減に繋がる事態だといえるでしょう。

暗号化通信の確認方法

皆様が運営されておりますWEBサイトに暗号化通信がなされているかどうか、簡単な見分け方をご紹介します。 見分け方は簡単。ブラウザのURL表示欄をご覧ください。「https」の文字が表示されているでしょうか。

  • https:○○○○…:暗号化通信がされている状態
  • http:○○○○…:暗号化通信がされていない状態

尚、サーバー側で暗号化通信の設定がされている場合、アドレス欄の「http」を「https」に書き換えることで、暗号化状態のWebサイトにアクセスすることができるようになります。 その場合、Webサイト内の全てのリンクを「https」のものに書き換える必要があります。 設定がされていない状態でアドレス欄を書き換えても、サイトにアクセスできない旨の表示がされます。

暗号化通信の設定を行うには

Webサイトの暗号化通信の設定を行うには、「SSLサーバー証明書」が必要となります。
またサーバーで設定すること項目もあるため、暗号化通信設定を行う場合は、社内のサーバー管理者か、お手持ちのWebサイトの制作会社に相談することをオススメします。
レンタルサーバーの中には、プラン内に暗号化通信の設定料を含んでいるものもございますので、
サーバーを社内管理している場合は、一度ご契約のサーバーのプラン内容について確認してみてはいかがでしょうか。
もちろん、介護の応援はWebサイトの暗号化通信設定に関してもご相談をお待ちしております。

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