「介護」という仕事について世間ではいわゆる3K(=「きつい」「汚い」「危険」)

といわれる大変な仕事だというイメージがまだまだ定着していると思います。

私のお客様の介護施設でも「求人を出しているがなかなか応募が来ない、、、」

「やっと新人が入ってきたが現場が辛くてすぐ辞めてしまった、、、」というような職員採用について悩んでいる採用担当者様の声をよく耳にします。

そこで今回は介護業界で少しずつ普及している新たな雇用形態「スキルシェア」について 紹介いたします。

【スキルシェアとは】

スキルシェアとは個人の経験や能力を活かしてそれを必要とする人たちと共有するビジネスを差します。オンラインのマッチングプラットフォームを介して「スキル・能力」を提供したい人が、企業に対してそれを提供し報酬をもらうというサービスです。

近年、時代の流れとともに副業を認める企業が増え、個人の空き時間を利用したいと思う人が増えたことでこの「スキルシェア」が少しずつ普及しています。

【介護業界におけるスキルシェア】

介護業界においてスキルシェアは主に3つのメリットがあります。

①介護福祉士のスキマ時間での雇用

介護の分野においては、介護福祉士の資格を持ち、豊富な現場経験がありながら結婚・出産を機に退職してしまった人材が多くいます。

このようにフルタイムで働くのは難しいが、副業感覚で空いている時間にスポット的に働きたい人にはこのスキルシェアはまさにうってつけです。

施設側は資格を持つ人材をスポット的に、雇用することができます。

人材側は自分の好きな時間に働くことができます。

②「資格を必要としない業務」を行う人材を募集できる。

また介護の業務には資格が必要な業務の他にも食事の準備、片付け、見守り、レクリエーションなど「資格を必要としない業務」があります。

現状は介護職員が担っているのですが、スキルシェアを活用することでこれらの資格や経験が必要ない仕事を専門に行う人材を雇用し、介護職員の仕事の負担の軽減をすることができます。

③将来的に介護の世界で活躍する人を増やすためのきっかけづくり

スキルシェアを活用できるのは資格や経験のあるベテランだけとは限りません。

福祉系の専門学生、大学生もスキルシェアに登録することができるので、将来的に介護の世界で活躍する人を増やすためのきっかけづくりにも繋がります。

福祉の専門学校生や大学生がスキルシェアサービスに登録することで、事前に介護現場の雰囲気を知ることができ、就職に向けての下準備や介護業界へ就職するにあたってのミスマッチを減らすことにもつながります。また転職を考えていている介護士ならば、複数の施設で仕事に携わることで、自分に合った職場を知ることができ、そこで正社員として長く働くことも可能になるかもしれません。

介護業界に特化したスキルシェアプラットホームとして代表的なものはSketter、Cloud careなどがあります。訪問介護向けに特化しているもの、資格が不要な業務に特化しているものなど用途にあったプラットフォームをお選びください。

人材に困っている介護施設の皆さま、ぜひこのスキルシェアを使ってみてはいかがでしょうか。

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