こんにちは。介護の応援クリエイティブディレクターの舟木です。今回はポスティングに関するお話をします。これまでポスティングを施策としてやったけれど、効果が無かったという方、そして興味があるけどよく分からなくて実施をしていないという方にも、役に立つ情報を沢山詰め込みました。
ポスティングとは何かという基本的なことから、ポスティングのメリットとデメリット、より良い結果を出す為のポイントなどについて説明を行います。

ポスティングとは

広告の為のチラシを生活者の自宅や事業所のポストへ投函する施策のことです。
通常介護事業者が実施する場合は、入居者募集やスタッフ募集を目的として、生活者の自宅のポストにチラシを届けます。

ポスティングのメリット

舟木が考えるポスティングのメリットは6つあります。

メリット1:顧客リストがいらない、新聞を購読していない人にも届けられる

配布リストが不要で新聞を購読していない方にも届けられます。新聞の購読数は年々減少していますが、ポスティングは新聞の購読の有無に関わらず配布することが可能です。

メリット2: 細かくターゲットを決めることが可能(人口、家族構成、世帯年収)

ポスティングは市区町毎に配布地域を決めることが可能です。
例えば中央区日本橋本町3丁目には配布するけれど、4丁目には配布しないという様に配布先を選ぶことが可能です。
また、それだけではなく国勢調査などのデータを元に配布することができます。つまり、人口の多いところ、年齢、世帯年収などから、条件を組み合わせて配布が可能です。その為、例えば高級有料老人ホームを運営している場合、比較的お金を持っている方が多い地域を選別して配布することができるということです。
ポスティングは紙媒体の為、アナログなように見えますが、実はデータを組み合わせて配布先を選定することで、読者の皆様が思っているより、細かくターゲットを絞ることができるのです。

メリット3:デジタルに施策が偏りつつある今日、競争率が少ない

新型コロナウイルスの影響を受け、広告費全体が減少傾向にありましたが、その中でもネット広告は前年費105.9%と市場を拡大しています。

参考:電通『2020年 日本の広告費』

(https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0225-010340.html?__hstc=103293855.ae88018539298c69c436af69c4537317.1624531702817.1624531702817.1624531702817.1&__hssc=103293855.2.1624531702818&__hsfp=744050059)


このようにネット広告が施策の中で主流である中、ポスティングは競争率が比較的少ないと考えられます。ポストの中に競合のチラシが入っていることが少ないと考えると魅力的な施策であるといえます。

メリット4:形として残る

紙は形として残るので、破棄しなければ、手元に残り読めることも1つのメリットです。
昨日見たネット広告でどれが心に残った?と聞かれても、中々覚えている方はいないのではないでしょうか。見返そうにもブラウザのタブを閉じているかもしれません。またネットの広告は毎回同じ広告が表示されるとも限りません。紙なら形に残るので、保管や読み返しがし易いです。

メリット5:検索しなくても届く

ポスティングは直接ポストにチラシを届ける為、Web広告とは異なり、スマートフォンやパソコンで施設の名前を検索しない方にもアピールすることが可能です。
ネットは検索の際にキーワードを入れて検索をする為、施設名等が浸透していない場合、検索されにくいという特性があります。つまり、大手や有名な介護事業者は名前で検索されやすく、Webでの検索時には有利ということになります。
ポスティングは大手や知名度関係なく、ターゲットに届くことがメリットです。

メリット6:Webの広告と比較した時、どのWebサイトで広告が表示されるかなどを考える必要がない為、安心。

ネット広告は特定のツールを使用しない限り、どのWebサイト上に掲載されたか等が確認できず、また不適切なサイト上に広告が表示されることを防ぐことができません。
例えば公序良俗に反するサイト上に自法人の広告が表示されていたらどう感じるでしょうか。ブランディングの観点から見た際に好ましくないと思うのではないでしょうか。
しかし、ポスティングはそのようなことはないので安心です。

ポスティングのデメリット

デメリット1:1日に配布できる数に限りがある

デジタルと異なり、人が直接ポストに投函を行います。その為、1日に配布可能な枚数に限りがあります。
天候や人員などにもよりますが、配布可能な枚数の目安は1日5000枚です。大規模な配布やスピードを意識した配布を予定している場合、早めにご相談ください。

デメリット2:ターゲットの行動が分かりにくい

デジタルと異なり、細かな行動が追いにくいです。デジタルであれば何時に閲覧したのか、Webサイトの滞在時間などが定量的なデータとして分かりますが、ポスティングチラシの場合、そこまで行動が追えません。例えば手にして目についたけどそのまま捨ててしまった。冷蔵庫に貼っていつか連絡しようと思っているなど、このような細かなことまで分かりません。

デメリット3:クレームが発生することがある。

配布した方からクレームが発生することがあります。どの建物は配布が禁止されているなどのデータを元にポスティングを実施していますが、配布された方の気持ちはいつ変わるか分かりません。前回実施した際には何もクレームはなかったとしても次回の実施でクレームが発生してしまう可能性があります。

価格はどう決まるの?

次に価格を決める際に影響する項目についてお話します。

配布方法

前述の通り、ポスティングは市区町村別の配布やターゲットとする年齢の方が比較的多い地域への配布などが可能です。
このように条件を絞る場合、配布先の抽出、配布の際の手間が増える為、料金に影響します。

配布するチラシのサイズ・大きさ

配布スタッフが一度に運べるチラシの量には限りがあります。配布するチラシが大きく厚いものだと、その分1度に配布可能な枚数が少なくなります。その為、配布するチラシのサイズや大きさが価格に影響します。

チラシの作成料金

チラシの作成料が掛かります。

より結果を出すポスティングの為に舟木が意識していること

ここからはより結果を出すポスティングの為に舟木が意識していることをお伝えします。

ターゲットを意識する

どのマーケティング施策にも通ずるのですが、ターゲットを意識することを大切にしています。分かりやすい例は、高級有料老人ホームの入居者を募集する際は、世帯年収が比較的高い方を狙うなどです。また、デザインにも反映させます。

配布エリアを意識する

交通の便も考えながら配布エリアを考えます。例えば自施設からこの地区は近いけれど、電車やバスでは行きにくいから配布エリアから外そう等の判断を行うこともあります。

デザインを意識する

見た目が良いことやブランディングを意識することは勿論ですが、インパクトも大事な,ポイントです。チラシを手に取っていただいた際に何だろう?と思って貰えるようなデザインを目指します。
またチラシを手にした方に何をして欲しいかを伝えることも大事です。例えば、電話をして欲しいのであれば大きく印字した電話番号と共に電話してくださいと表記するなどです。

メディアをミックスする

Webサイトや動画へ誘導し、より多くの情報を伝え、接触する機会を増やします。
紙という限られた紙面の中で自法人の魅力を全て伝えることは難しいです。その為、Webや動画への誘導を意識します。

反響を調べる

問い合わせがあった時、どこで自法人を知ったのか、どうして応募しようと思ったのか等を聞くことでポスティングの反響を調べます。

改善を行い複数回実施する

ポスティングは1回だけで実施するのではなく、複数回の実施をおすすめします。
これは業者だから、お金を沢山頂くために何回もやりましょうと言うのではありません。入居者募集や求人募集で継続的に結果を得るために複数回の実施をおすすめします。Webの広告と同じように、仮説を立て、実行をし、結果を確認し、改善して実行するという流れを繰り返します。

まとめ

ここまで介護事業者の方に向けてポスティングとは何か。ポスティングのメリットとデメリット。より良い結果を目指す為に舟木が意識していることをお伝えしました。読者である介護事業者様の今後の施策に繋がれば幸いです。また少しでも興味や検討をしているということでしたら、介護の応援の舟木までご相談ください。

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