2024年も7月に入りました。介護施設でも新入職員が入ってきて、育成に苦労されている方も多くいる時期だと思います。そこで、ここでは新入職員の育成に役立つ考え方についてお伝えします。
教え方が上手い人の教え方
仕事や勉強に関して教え方が上手い人がいます。大学時代に個別指導の塾講師のアルバイトをしていた頃、なぜ教え方が上手いのかについて良く考えていました。そして一つの結論に達しました。それは、教え方の上手い人は「教科書やマニュアルで詳しく解説されていない内容に重点を置いて話す」というものでした。教科書や回答集の内容をただ読んでいるだけでは、教える人は必要ありません。それらを自分で読めば済む話だからです。
教科書では詳しく解説されていない抽象的な理屈を、具体的なケースに適用しながら、教える相手に根本的な意味を深く考えさせられてこそ、教える人の価値があります。私は塾講師時代、この「教科書で詳しく解説されていない内容に重点を置いて話す。書いてある内容の解説は最低限に留める。」という点を意識して教えていました。すると、生徒からの反応も良かったように思います。
プレゼンも同じではないか
何かの説明やプレゼンを受けるとき、思わず内容に聞き入ってしまい時間を感じさせない話し方をする人がいます。これもポイントは同様だと思います。つまり、プレゼン上手は資料を読めば分かる説明は最低限に留め、読んでも分かりづらい内容に重点を置いた話し方ができるのです。そのため話に無駄が無く、聞いていて面白いのです。
この記事が新入職員の育成の参考になれば幸いです。