2021年の介護業界における広報活動、採用活動におけるトレンドを予測します。
施策を立てる際にお役立てください。
この記事では大きな3つのトレンドについての予測と解説を行います。

1.オンライン施設見学の流れが加速

1つ目は、オンライン施設見学会が盛んに行われると予想します。
採用促進と入居者募集の2つの目的で、オンライン施設見学会を開催する施設が増えると予想します。
理由はライブコマースの普及にあります。

ライブコマースは、ライブ配信とECを組み合わせた販売形態です。
視聴者は商品に関して質問を行うなど双方向のやりとりが可能です。また販売員として話題のインフルエンサーを起用することもあります。

ライブコマースが現在中国で盛んに行われております。
例えば、ドリアン農家が皮を剥き、中の身を食べ、味を伝えることによりドリアンを販売したり、ペットショップの方が猫をじゃらしている様子を配信したりして、販売をしています。
視聴者は商品の購入は勿論、質問などのメッセージを送ることが出来ます。価格に関する質問や、以前購入したと思われる方が「何度買っても良かったよ」という感想を送ったりしています。視聴者は双方向のコミュニケーションを活発に取りながら購入するか否かを決めます。

画像2

新型コロナウイルスの影響により、多くの企業では、リアル店舗における売上の減少しています。
そこで小売を始め、少しずつライブコマースに取り組む日本企業が増加しています。この流れが介護業界にもオンライン施設見学という形で現れるのではないかと予想します。
入居者募集や採用の為のオンライン施設見学です。

勿論、入居や就職先を選ぶことは人生の大きな決断でもありますので、即入居、採用担当者と一度も直接会わずに働く場所を選ぶということはないと思います。施設に足を運んでもらうきっかけとして、オンライン施設見学に取り組む施設が増加するのではないでしょうか。
2021年介護業界の広報活動、採用活動におけるトレンドの1つ目がオンライン施設見学でした。

2.動画の内製化が進む

2つ目は動画の内製化が進むです。動画の制作を生業にしている私からしたら、少し危機感を覚える予想です。
このトレンドを予測した理由は2つあります。
1つは新型コロナウイルスの影響です。
感染予防の為に、入居者のご家族でさえも容易には施設の立ち入りができない今日。
我々のような業者の立ち入りは尚更です。実際に制作の打ち合わせや撮影の為に施設に入れない。そのような状況も起きました。
そのような中では業者ではなく、施設のスタッフの手で作る施設が増加するであろうと言うのが1つの理由です。

2つ目にスマートフォンの普及で、機材面のハードルがかなり下がっていることが挙げられます。スマートフォンで動画を制作する施設が増えるでしょう。
最近のスマートフォンの性能は本当に凄いです。ハイエンドモデルのスマートフォンは複数のカメラレンズを備え、センサーやAIによる色味などの調整も自動で行ってくれるから撮影も簡単。技術が人々をクリエイターにしてくれます。

画像1

実際のカメラ機材を集めようとしたら金銭面での負担が大きいです。しかしスマートフォンなら10万円程度で良い撮影機材が手に入ります。
低価格で、簡単に良い動画が作れる機材を手に入れることができるようになりました。
これが動画の内製化が進む2つ目の要因です。
プロが使用する操作が難しいカメラではなく、日常で慣れ親しんでいるスマートフォンだからこそ、撮影そのものに集中ができるということもあるでしょう。

以上の理由から動画の内製化が進むと予想しました。
ここで介護の応援のような制作会社の存在意義が問われます。
内製で手軽に、ある程度の品質の動画が作れるようになった時代に、それ以上の質と成果を求める。それが、我々のような制作会社だと考えます。
様々な施設で動画を内製するようになり、動画を持つのが最低限という時代になった時、動画の品質や視聴者を増やす為の戦略面で差が付くのではないかと考えます。
動画を制作したが、効果に疑問を持っている、視聴者が増えないなどの課題を一緒になって考えるパートナーとしての役割を今後は担うでしょう。
その為、動画を内製化するというトレンドは制作会社にとって脅威だけではなく、チャンスでもあると考えております。
どうすればより効果のある施策を打ち出せるかを求める施設が出てくることで、介護業界の動画市場が活発化するのではないかと期待をしております。
動画をただ使うだけではなく、更に動画で課題をどう乗り越えようかと考える一歩進んだ施設が増えていくでしょう。


3. 他業種からの転職者をターゲットにした採用施策が増える

最後3つ目に他業種からの転職者をターゲットにした施策が増えると予想しています。
新型コロナウイルスの影響で他業種からの転職者が増えていると、お付き合いのある事業者様からお声をいただいております。
そこで他業種からの転職者をターゲットにした施策が増えると予想しました。

画像3

その為、これからは介護業界ではない方へ向け、業界や職種を変えることを検討している方に向けた広告施策が増えるでしょう。
クリエイティブ的なところではコピーや動画の内容などが変わります。
施策のどの部分が変わるのか、そのポイントをお伝えいたします。

それは、実際に他業種から介護業界に転職した方の物語が多く使われることになるでしょう。
それはテキストと画像かもしれません。また、インタビュー動画かもしれません。
前職がどのように介護業界で活きているか、働きやすさの比較などをリアルなストーリーと一緒に語られることが多くなるでしょう。

また、転職者に対し広告施策を打ち出すのみならず、実際に働き易い環境を整えることが求められます。
例えば待遇の改善、教育体制を充実させる等、他業種からの転職者が働きやすい環境を整えることが求められます。
実際に働いてから、こんなはずではなかったというギャップを生まないようにすることが重要です。
理由は介護業界をよく知っていない方による口コミでの風評被害を防ぐためです。
1つの施設でしか働いたことがないのに、介護業界全体を悪く言うような言説を生まないように気をつけなくてはいけません。

私は他業種から介護業界に転職する方が増えることそのものは非常に良いことだと考えております。
前職の経験を活かし、IT化の加速や更に利用者や入居者が気持ちの良いサービス作りに繋がるチャンスであると考えます。

まとめ

ここまで3つのトレンドについてお話をしてきました。
まとめますと、
1つ目はオンライン施設見学の流れが加速する。ライブコマースの影響を受け、オンライン施設見学会による双方向性を持ったコミュニケーションが増えてくることでしょう。

2つ目は動画の内製化が進む。新型コロナウイルスの影響で制作会社とのやり取りが困難なこと、高性能なカメラを持つスマートフォンの普及により、動画の内製化が進むでしょう。

3つ目は、他業種からの転職者をターゲットにした施策が増える。新型コロナウイルスにより就職を考えざるを得ない方が増えています。そのような方をターゲットに、介護業界そのものの魅力を伝える施策が増えるというのがその根拠でした。

紹介したトレンドを基に是非新しい施策を考えてみてはいかがでしょうか。「介護の応援」は採用や入居者募集の支援を行っています。

«
»