介護×動画

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求める人物像を集める

三幸福祉会様インタビュー

取材日:2019.03.25掲載日:2019.04.12

社会福祉法人三幸福祉会様にインタビューを行いました。
今回のインタビューでは、介護業界が採用活動に力を入れることの重要性、
三幸福祉会様が目指す介護施設の在り方などについてお話をお伺いすることが出来ました。

Seikoukai

ゲスト

社会福祉法人三幸福祉会 企画開発部 部長

吉井 靖貴 様

2005年三幸福祉会入社。介護職として現場での活動を経験し、 生活相談員や施設長を経て企画開発部へ。 職員が働きやすい環境作りや採用活動など、事業存続のための活動を行う。

吉井 靖貴 様の画像
舟木 将展の画像

インタビュアー

株式会社木万屋商会 企画開発室

舟木 将展

秋田生まれ、千葉育ち。だから、なまはげには叱られなかった。大学を卒業後、モノの魅力を伝えるために木万屋商会に入社。 ブランディング観点から介護事業者様のコンサルティング、企画、ディレクションを行う。

Guest&Interviewer

社会福祉法人三幸福祉会様について

平成14年に開設。
東京都23区に特別養護老人ホームを4施設、有料老人ホーム2施設を構える。
東京都社会福祉協議会における報告会での発表や介護補助職「ケアアテンダント」など、新しい働き方を取り入れるなど、介護業界をリードしている。
2020年8月に新たに特別養護老人ホーム「癒やしの里 西亀有」を開設予定。

三幸福祉会様の施設の外観

三幸福祉会様について

インタビューの画像

舟木:
よろしくおねがいします!はじめに三幸福祉会様と吉井様について自己紹介をお願いします。
吉井:
はい。三幸福祉会は都内6箇所ですね、特養(特別養護老人ホーム)が4箇所と有料(介護付有料老人ホーム)が2箇所。 東京都23区の東側に位置している法人となります。来年度には新しく特養をもう一施設開設しますので計7事業所となります。 大体3年に一度のペースで新事業所を開設しており、新卒の採用を行っています。
何故3年に一度というペースなのかというと、若いメンバーが活躍出来る場所と、 地域の方々にこういった特養を利用出来る場所をご提供させていただきたいという思いがあるからです!
舟木:
他の法人様と比べてペースが早いほうですよね?
吉井:
ペースは多分社会福祉法人さんの中では早いほうだと思います。 有料老人ホームとか株式会社さんだとそれくらいで展開をされているとこもあると思うんですけど、 社福(社会福祉法人)さんの中ですとかなり速いペースではあると思いますね。
舟木:
他のところではないスピードですよね。何かコツみたいのがあるのですか?
吉井:
コツと言うとどうなんでしょうね……。地域の方々の需要があるものに対して、地域の幸せという理念を考慮した上で床数を多くすることで、 我々が地域の受け皿となって運営が出来ればと思っています。 そうすることで地域に根ざした形での特養運営・有料運営が出来るんじゃないかなと考えております。
舟木:
すごいリサーチ力ですね!この地域だと需要がいっぱいあるというのが分かるものなんですか?
吉井:
そうですね。それと行政さんが建てたい要望があるですとか、公募案件。癒やしの里 南千住もそうですし、癒やしの里 亀有もそうなんですけど、 福祉施設を建てたいんですけど、 どなたかいませんかという公募に手を挙げさせていただいて、ここ癒やしの里 南千住は全国19法人の中から三幸福祉会が選ばれました。 ヒアリングを受けて、施設の見学、あとは経営状況を見ていただいて、三幸福祉会だったら運営を任せても大丈夫だろうということで荒川区さんと東京都さんから認めていただきました。
舟木:
行政との信頼関係がとても厚いってことですね!
吉井:
そうですね。我々社福に関しては税金が半分近く投入されてるということもありますので、しっかりとした信頼を持っていないと運営は難しいと思ってますね。
舟木:
すごいですね!中々出来ないことだと思います。次は吉井様のお仕事内容などについて教えてください。
吉井:
私自身は14年目で元々はヘルパー2級の介護職からスタートしました。三幸福祉会一筋で今仕事をさせてもらってますけど、介護職として入りまして、 ショートステイの担当ですとか、生活相談員、あとは有料老人ホームの相談員や施設長を歴任しました。 その後色々な経験が身についたということで企画開発部に配属されました。ざっくり皆様にお伝えしているのは事業存続のための部署だと皆様にはお伝えしています。 やることは多岐に渡っております。採用もそうですし、事業存続のためのマニュアルの作成なども行っています。 事業存続のために統一するべきところは統一し、 施設によってその施設の色を出すべきところは出すようにしております。
舟木:
施設の色というのはどういうことですか?
吉井:
特養と有料では全く色が違いますし、特養の中でもユニットケアと従来型で色が全然違いますし、あとは文京区と葛飾区では住んでいる方たちの色も違いますしね。
舟木:
確かに違うかもしれませんね。
吉井:
やっぱり我々は冒頭にもお話をさせてもらった通り、地元に根づいた形での運営を出来る限りしたいので、 より地元感を出すというかそういった形の部分はどうすればいいのかを各施設長と相談しながら運営を行っております。
舟木:
そうですね。
吉井:
かなり厳しいので、正直満足に人が採れてるかというとなかなか難しいのが現状です。ですけども、多くの若い常勤職員が働いてますし(※1)、そのメンバーが活躍出来るような環境を整えたいと考えております。 昨年ですと30名、今年ですと20名が新卒の採用にて入社いただきました。学生さんたちには横の繋がりですとか若い職員が臆さず活躍出来る環境ですとか、そういったものを説明会等ではアピールしています。 また介護の先駆的な取り組みとして、ロボット事業などにも取り組み、魅力づくりを行っています。
舟木:
ロボットっていうのは珍しいですよね。中々使っている施設はないですよね?
吉井:
そうですね。使いたい施設は多くあるでしょうけど、そんなに安いものではないので、 推進事業として補助金をいただいたりして導入を進めております。将来的に職員の負担の軽減に繋げたいと思ってます。

採用活動について――動画で見せる施設の魅力――

インタビューの画像

舟木:
採用活動はどのようなことを行われてますか?
吉井:
募集に関してはマイナビさん、リクナビさんを利用させていただきながら、合同説明会がメインとなっております。 母集団形成で、どれだけ魅力を伝えて学生さんに興味を持っていただくかが重要ですね。今隣の隣の部屋で丁度説明会をやってますけど。
舟木:
先程弊社でお作りした動画の音が聞こえてきました。
吉井:
その母集団形成をするにあたって我々の魅力というのは言葉だけではなくて、今回お作りいただいた動画(※2)で伝えるようにしています。 動画の見せる部分で訴求を学生さんに向けて行い、次の採用のフェーズに来てもらう形となっております。
舟木:
動画をお作りする前は見せる部分を表現するのは難しかったですか?
吉井:
難しいですよね。採用担当はいいことしか言わないですし、施設に来た学生さんであれば「ああこういう施設ね」というのはイメージつくと思うんですけど、 動画として残るもので見てもらうと、曖昧なイメージというよりは実際に目に見えるものが本当なんだなと学生さんたちには好評を頂いておりますね。

動画を作るきっかけ人を本気で獲りに行く

インタビューの画像

舟木:
動画の話の続きなのですが、動画を作ろうと思われたきっかけについて教えてください。
吉井:
きっかけは私自身がこの部署に来て採用のお手伝いをさせていただく中で、色々な業者から「今の時代は動画だよ!」と言われたり、 あとはYouTubeを採用に活用するというテーマのセミナーを受けたりですとか、動画には注目していたのですが、なんせ価格が高い。
舟木:
そうですね。
吉井:
勿論クオリティーもそれなりに良いものが出来るのが分かるのですが、我々のような中小、むしろ小さな法人でそれだけの金額を出していくというのは非常に難しい。 現実と理想がかけ離れてしまう見積もりを各社さんが出す中で、たまたまお電話頂いて、最初は胡散臭いと思いましたけど……(笑)
舟木:
胡散臭くてすいません(笑)。
吉井:
だって各社さん300万円位からの見積もりがある中でいきなり「5万円でうちできますよ!」って、こいつ何言ってるんだろうなと思って(笑)。 社内で共有を行っても5万円でクオリティーもあれなんでしょて話してたんですけど、とりあえず話だけでも聞いてみるかと。会って話す中で、 三幸学園ともコラボしていただいてたりですとか、結果を残していたことが分かりました。 実際に動画を作りこれだけのものが出来ましたとよというのも見させていただく中で、足がかりの5万円で我々としては「やりたいな!」という気持ちはすごく動かされました。 今後初回キャンペーンが終わり「次も動画を作ろう!」となったとしてもやっぱクオリティーですとか対応ですとかそういうのを含めましても何十万ですと言われましても 「そうだよね」と納得してやっていけるものになるので、 導入部分での関係づくりというのは非常に我々としてもありがたかったです! 今後についてもあの動画は絶対古くなっていくと思いますし、新しいものを作る際には木万屋商会さんにお願いしたいと思います!
舟木:
動画制作の会社が「これからは動画の時代だ!」みたいな営業があるというお話だったんですけど、介護業界全体で見た時にこれから動画の需要についてどう考えてますか?
吉井:
すごくあるでしょうね。介護業界のそこら辺の足がかりが遅いというのも事実だと思うんですよ。一般他業種に比べて営業手法も遅れてますし、 お客さんも獲りませんし、入居者さんも来てくれますし、そういった意味での違いってものはどうしても出てきてしまうと思います。 人を獲るための知識や本気度が他の会社さんに比べて介護業界ってのはまだまだ薄いんじゃないかなと感じてます。だから正直株式さんの方が人を採れちゃってますよね。 社福さんが勝てない勝てないって言っているのは勝つ土俵にまだ上がってないからだと思うんですよ。
舟木:
はい。うんうん。
吉井:
私が木万屋さんを紹介させていただいた2つの他の法人の施設も歴史自体は長いんですけども、採用に関して話をしていると本気度が伝わってこなかったりですとか。 「動画ってそんなに金かけてもいる?」みたいなね。まだそのようなイメージがある。でも、それですと取り残されちゃうというか、人を採れずに運営自体は苦しくなってくんだろうなというのはありますよね。
舟木:
本気度の要素の1つとして動画がありえるということですね。
吉井:
そういうことですね!私は何本あってもいいなと思いますし、何パターンもあってもいいと思います!
舟木:
確か他社さんですと、マニュアルを動画にしちゃうとかありますよね。
吉井:
そうそう!
舟木:
高齢者住宅新聞を読んでみても、そんな記事を見かけます。
吉井:
そのような取り組みも今後私自身でも検討段階になっていくと思いますね。

木万屋商会の印象――お試し価格と顧客思考――

インタビューの画像

舟木:
木万屋商会の印象はどうでした?
吉井:
印象は……
舟木:
先程胡散臭いところから始まっていますけど(笑)。
吉井:
胡散臭いから始まり大変失礼ですけど(笑)。胡散臭いから始まりですけどもお越し頂いて本気度が伝わってきますし、試せる価格感は戦略的に我々としては釣られたという感じですよね。 その中で結果もしっかり出して頂いてますし、あとはお人柄じゃないですかね……。様々な業者さんと対応させて頂いて、最初は良いこと言って、撒く餌は非常に良いものですけど、 最初はやっぱりすごい熱心に営業来てくださっていたのにここ数ヶ月音沙汰ないとか。 営業成績も勿論あると思うので良い悪いって言うわけではないんですけども…… 我々からするとやっぱり必死になって我々のことを考えてやってくださるのが伝わるのが一番だと思いますね! よく代表の鳥居が言うんですけども、結果が全てというところで。非常に厳しい言葉であると同時に、木万屋さんは今回結果を出してきて頂いているのと、結果自体を継続して頂いているので。 こうやって「インタビューどうですか?」とかも正直やっぱり今は繁忙期ですが……
舟木:
そうですよね。すいません……。
吉井:
忙しく回っている時期でも、時間を割いてでも何かお手伝いをしようという思いになるので。
舟木:
ありがとうございます。
吉井:
隣で説明会をやってるんで、本来は参加しているはずなのですが、説明会と同じ位に木万屋さんを大切にしなきゃと思えるほど、関係性が構築が出来ているとこちら側としても思っているので……。
舟木:
頭が上がらないです……。
吉井:
(笑)

動画を使ってみて――学生に魅力をイメージさせる――

インタビューの画像

舟木:
隣のお部屋での説明会で動画を使われてるというお話でしたけど、動画を見る学生さんの反応はいかがですか?
吉井:
見えるもの動くものの動画っていうものはでかいですね。やっぱりすごくイメージしやすくて、この間学生に言われたのが、 「合同説明会で見た動画と実際に施設見学に来て説明を受けた後の印象の差がそんなになかったです!」って。
舟木:
へー。
吉井:
動画を綺麗に作りすぎちゃってとか、結構盛り過ぎてしまうと、施設に来てその温度差が出ちゃうんですけども。 良い形で我々の良さっていうのを引き出していただいてるので、ここに来た学生も 「合同説明会で受けた説明ですとか、動画からも同じ印象でした」っていう 感想が案外アンケートに残ってましたね。
舟木:
動画って良くも悪くも伝わり過ぎちゃうところってあると思います。
吉井:
綺麗に見せようと思えばいくらでも見せられちゃうとは思うんですけど、そこは学生さん達から声をもらって私達も良かったねなんて話はしましたね。
舟木:
確かに動画でものすごい綺麗でもやっぱ実物見てちょっと違うなというのはあり得ますもんね……。
吉井:
いい動画を作ってもらいたいのは 私達の要望なんですけど、ミスマッチを生んでしまう動画は望むものではありません。動画の製作が初めてだった中、我々の声を反映していただきながら、 分かりやすい絵コンテ(※3)を用意していただいたり、撮影がスムーズに進むようにしていただきました。また、我々も全力で取り組みまして、お互いが努力をしながら出来た1つの結果があの動画なのかなって思いますね!
舟木:
今回の動画制作ではスタッフさんと、吉井様には沢山ご協力いただきました!
吉井:
初めてだったので分からないことばかりでしたが、力を借りて出来上がったので、非常に嬉しく思ってます。 楽しみに動画の出来上がりを待ってくれていたメンバーが多いのと、あと出演されたご利用者さんにも「これ出来ましたよ!」って見せたら笑ってましたね(笑)。 「あら恥ずかしいわ」なんて言って笑ってましたけどね。
舟木:
良かったです!
吉井:
良いものが本当に出来てよかったです!

担当舟木の印象――怪しい?――

インタビューの画像

舟木:
舟木の印象はいかがですか?
吉井:
最初は怪しいとこから入って(笑)、副理事長の佐藤も熱心にやっていただけてると言ってました。 申し訳ないですけど木万屋商会さんのお名前自体が初めてでしたし、お会いして誰だ舟木はと(笑)。 というところから始まって、本当にここまでの関係性になったっていうのは舟木さんのお人柄が非常に大きいのではないかなと思いますね。
舟木:
照れます……(笑)。
吉井:
本当に感謝しかないですよね。

動画を今後作るなら――ブランディングと教育――

インタビューの画像

舟木:
今後動画をお作りするとしたら、どのような用途で考えていらっしゃいますかね。
吉井:
メインは新卒中途採用問わず採用活動ですけど、あとは三幸福祉会自体をどうブランディングしていくかですね……。 別に有名になるのが目的ではなくて、しっかりネームバリューを残して安心感を持っていただくことですね。 「まあ、三幸さんなら入っても安心よね!」と、ご家族の方が後ろ髪惹かれることなく、入居させることが出来るわって言っていただけるまでにブランディングをしていきたいです! そのために動画を多くの方に見てもらい、三幸福祉会を開けた存在にしていきたいと思っています。 あとは先程仰っていたような教育の部分ですね。全員がシフト制なので一斉に時間を取って研修を受けるのが難しいので、 講習会の動画を用意し空き時間を有効活用し見るですとか、そういったところも、 活用方法としては考えていかなくちゃいけないと思ってますね。
舟木:
弊社でもお力になれることがあると思いますので、是非ご相談ください!

介護の現場における事件について――分析と防ぐための取り組み――

インタビューの画像

舟木:
安心という言葉がでてきましたけど、最近他社さんですけど、男性職員が女性の入居者に暴行していたという事件がありましたが、そういうのってどうして起きちゃうんですかね?
吉井:
まあ、どうして起きちゃったかというと、人が少ない環境の中で運営をされているというのが正直あるでしょうね……。
舟木:
人が少なくてということですね?
吉井:
需要と供給のバランスがまだ崩れていている状況で、一部の営利目的で介護業界に参入をした事業者さんですとか、介護魂がなく、 事業を継続している社会福祉法人さんや会社さんがいる怖さっていうものはどうしてもありますよね。 「金取ってこい!」という業界ではないというところがどうしてもありますので……。 勿論それもやっていかないと事業存続も難しいんですけれども、それとともに入居されている利用者様の生活の担保ですとか。 苦渋の決断をされて入れたご家族様の想いってものをちゃんと考えられる施設、法人でないと、事件や事故が起きてしまうってことはありますね。 ああいった事件も今日起きたから全て今日完結しているわけではなくて、そこまでの色々な小さなイライラですとか、人員配置の不十分さとか、職員から絶対SOSが出てるはずなんですよね。 そのSOSをどう見逃さずにちゃんと見てあげてるかってところで、防げるか否かってところは多分変わってくると思いますね。
舟木:
三幸福祉会様はSOSに関してどのようなことに気を付けてますか?
吉井:
SOSのきっかけは人だと思ってるので、出来る限り採用に注力をしてやっていこうと考えております。 各施設長、まあ、私を含めてですけど全員が現場上がりです。 なので現場経験がある施設長が運営をする中で、 どこに人が足りていないですとかそういったところは現場レベルの目線で我々自身も分かっているつもりなので、出来る限り人を増やしていく、潤沢にしていく。 そうなればそういった事件も起きないと思いますけどね。しかし現実を考えると、儲けるのも大切で、一番かかるのが人件費となると、そこを割愛してやっていく選択肢を否定はしないです。 しっかり事業が回っていることが前提ですけどね。なかなかもどかしいかなと思ってますね。
舟木:
なるほど……。三幸福祉会様では介護だけではなく、家事のような仕事をされる職種も取り入れてますよね?
吉井:
そうですね!ケアアテンダントっていう立ち位置の職員さんも入れさせて頂いているので、私が現場の頃は介護って部分は勿論全部やってましたけど、シーツ交換とか、 ごみ捨てとかそういった細々した家の中でやるような作業っていうのも全部介護士がやっていたんですけど時代と共に介護職を獲るのが難しいとなれば、 貴重な介護職たちが辞めないような環境をどう作って行くかってなると、仕事を細分化することも必要かと思います。 無資格の方たちでも活躍出来る場所を作ることで少しは地域のためにもなっているのかなと思ってます。

地域に根ざした施設運営――更に開けた施設に――

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舟木:
前回の介護付きホーム協会の発表会でも三幸福祉会様で行われてる取り組みの紹介をされてましたが、法人全体で地域に根ざした運営を非常に大切にされているのを感じますね。
吉井:
地域の方に認めていただかないと長く事業存続、運営は出来ないですよね。税金を投入されている施設という自覚は我々も持っているので、 地域の方々にどれだけ貢献が出来るかっていうのも本当に大きな課題として持っておりますね。
舟木:
地域の方がこちらの施設に来て勉強会されてますよね?
吉井:
体操とか、それこそ区役所から派遣された講師の方たちが来たりとか、お元気ランチとかそういった名前がついた形で、 スペースは我々のものであると同時に地域の方たちにもご利用いただける、公共性が高いものと認識しております。
舟木:
最初こちらの施設にお伺いし、そういう光景を見てすごい雰囲気が明るいなと思ったんですよね!
吉井:
「場所貸してくれませんか?」と依頼があったり、我々から地域の方々に「車椅子貸しますよ」とか、「会議室貸しますよ」とか、そのような呼びかけも行っています。
舟木:
お話を聞いていると、これからの介護施設の在り方も変わってくるかもしれないですね!
吉井:
そうですね。理想を言えばもっともっと地域の方たちとコミュニケーション・交流が出来ていけたらもっともっといいんだろうなっていうのは思いますけどね。
舟木:
もっと三幸さんみたいな施設が増えていくと良いですね!
吉井:
自分で言うのも手前味噌なんですけど増えていけばいいなって本当に思いますね。 お金が稼げることを理由に介護業界に参入する一部の事業者さんのサービスに負けたくないなっていうのは正直ありますけどね。やっぱりクオリティー低いですもんね。
舟木:
やはりそう感じられますか?
吉井:
話を聞いてたりすると人員配置などきついだろうなって思いますもんね。一般の方に介護業界を一括りにされると我々も含まれてしまうので、子どもっぽい言い方をすると「いや!」なんですよね(笑)。
舟木:
(笑)。
吉井:
我々もかけるべきところにお金をかけて、動画を作成し、魅力を伝えて、やっぱり三幸福祉会の全ては人だと思っているので、 一番大切な要素である人を獲るための動画っていうのは今後多分外せないのかなって思ってます。
舟木:
三幸福祉会様を見ていると、トップからボトムまで介護魂を持っている方が多いように感じます。
吉井:
熱い人間は多いかなって思いますね。採用面接では根拠もなく言ってしまうと、三幸っぽいメンバーを出来る限り採用したいなと考えております。 やっぱり積極的で明るくて挨拶が出来て笑顔が素敵でとか、三幸福祉会のイメージとリンクするメンバーを我々としても採用したいですから! 仲の良い紹介業者さんからよく言われるのが「三幸さんは採用基準厳しくて紹介できないんですよ」って。(笑)
舟木:
そんなことあるんですね。
吉井:
紹介会社さんもどこに紹介しようが紹介してしまえば70万80万のお金が動くんですけども、うちですと紹介してもなかなか採用のレベルが高い。 育成や三幸カラーを持っていただくのに非常に労力がかかることを思えば、動画に共感してもらえる方にメンバーとして加わって欲しいです!
舟木:
しっかりとされている運営は採用から始まってるんですね。
吉井:
ですから本当に採用は主軸ですよね!どうすれば三幸福祉会と共通項を持つ学生さんを採って行けるかってなると今回作った動画とかね!そういったものは必要不可欠だと思いますね。

新たにオープンする癒やしの里――西亀有(仮称)について――

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舟木:
次は2020年の8月にオープンされる西亀有の施設について教えてください。
吉井:
ユニット型で地域に根ざした施設にしたいと思ってます。地域に認められて、地域の方々に出来るだけ入っていただいて、少しでも西亀有の地域の方々の受け皿になりたいと思ってます。 「うちのおばあちゃん癒やしの里 西亀有に入れたんだよ」ってオープンに言っていただけるご家族の方が少しでも増えて、 「あそこなら安心よね!」って地域でも噂していただけるような形の施設になったら非常にいいなっていうのは大きな夢ではありますね!
舟木:
素敵ですね!

今後の目標について

インタビューの画像

舟木:
最後の質問となりますが、三幸福祉会様や吉井様の今後の目標などございましたら、教えてください。
吉井:
はい。そうですね。三幸福祉会としては理念に則った形で職員のためとファミリーの方とそれと地域・ご家族様のためになれるような施設運営、方針運営をしていければと思います。 働く職員が幸せでないとね、ファミリーの方に寄与出来るものも少なくなってしまうと思いますので、 職員がいきいきと働ける職場作りですとか、我々を選んでもらえるような職場作りをしていきたいと思ってます! 私の個人的な目標としては採用活動において、採用人数での結果は出していきたいなと思います!
舟木:
これからも木万屋商会が三幸福祉会様のサポートできればと思っております!
吉井:
是非是非宜しくお願いします。
舟木:
ありがとうございました!
吉井:
ありがとうございました!